Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地
2025 年 10 月 4 日(土) ~ 12 月 7 日(日)
イベント日数: 65 日間
場所: CHANEL NEXUS HALL(中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング 4階)
シャネル・ネクサス・ホールは、2025年秋、AIアートとエコロジーが融合する展覧会を開催いたします。
登場するのは、リスボンを拠点に活動するアーティスト、ソフィア クレスポ(Sofia Crespo) と、彼女がアーティスト・デュオとして活動する エンタングルド アザーズ(Entangled Others)。
最先端の彼らの作品は、いま世界のアートとテクノロジーが交差する臨界点で、もっとも注目を集めています。本展では以下の5シリーズを紹介予定です:
- 《liquid strata: argomorphs》(2025) — 海中2000メートル以深の世界を探る
- 《specious upwellings》(2022-2024) — 湧昇という地球規模の現象とAIの視覚言語の結びつき
- 《self-contained》(2023-2024) — 遺伝情報とデジタルデータの構造を重ねた作品
- 《Temporally Uncaptured》(2023-2024) — 植物学と写真の歴史から着想
- 《Artificial Natural History》(2020-2025) — 「存在しなかった自然史の本」をコンセプトにしたシリーズ
映像、彫像、デジタルインスタレーションなどの展示作品は、断片的なデータと仮説から世界を読み解こうとする科学的営みと、詩的な想像力との交点に立ち現れるヴィジョンを提示します。
彼らの作品において、テクノロジーを介して生成されたイメージは、自然の“代替物”ではなく、「人間が自然をどう見たいと願っているか」 の深層を写し出します。
そして、絡まり、共鳴し、変容していくそれらのイメージは、現実世界の見え方を静かに揺さぶります。※ シャネル・ネクサス・ホールは ART WEEK TOKYO 2025 に参加します。
開催時間
11:00 ~ 19:00
※10/4 16:30まで、10/5 17:30まで、11/6 22:30まで
※最終入場は閉館の30分前です。
※その他イベント開催時は変更となる場合がございます。
予約
不要
入場料金
無料
定休日
会期中無休
展覧会シリーズについて
本展は、昨年に続く展覧会シリーズの第二弾として開催されます。
本シリーズは、長谷川祐子が主宰する「Hasegawa Curation Lab.」とのコラボレーションのもと、次世代を担う若手キュレーターを起用。
第二弾となる今回は、キュラトリアル・コレクティブ 「HB.」 の共同代表である 三宅敦大 が担当します。
ARTISTIC DIRECTOR
長谷川祐子 (Yuko Hasegawa)
- キュレーター / 近現代美術史
- 京都大学経営管理大学院客員教授
- 東京芸術大学名誉教授
- 国際文化会館アートデザイン部門プログラムディレクター
- 前金沢21世紀美術館館長
受賞歴:
- 文化庁長官表彰(2020年)
- フランス芸術文化勲章シュヴァリエ(2015年)
- ブラジル文化勲章(2017年)
- フランス芸術文化勲章オフィシエ(2024年)
これまでイスタンブール、上海、サンパウロ、シャルジャ、モスクワ、タイなどでのビエンナーレをはじめ、
「ジャパノラマ」「ジャポニスム2018」など国際展を多数企画。
著書:
- 『キュレーション 知と感性を揺さぶる力』(集英社)
- 『破壊しに、と彼女たちは言う』(東京藝術大学出版会)
- 『ジャパノラマ』(水声社)
- 『新しいエコロジーとアート』(以文社)
CURATOR
三宅敦大 (Atsuhiro Miyake)
- キュラトリアル・コレクティブ「HB.」共同代表
- 1994年生まれ、岐阜県出身、京都在住
- 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修士課程修了
経歴:
- 大学院助手、黄金町エリアマネジメントセンター・キュレーターを経て
- 2022-2025 滋賀県立美術館 学芸員
- 2025年独立
展覧会実践:
- 2024年「滋賀の家展」(滋賀県立美術館)
- 2022年「石と植物」(滋賀県立美術館)
- 2021年「愛しき景色の果てで」(The 5th Floor、東京)
その他:
- 「森の芸術祭晴れの国・岡山」コーディネーター(2024)
- 「Sharjapan2」(Sharjah Art Foundation, UAE, 2020)
- 「Intimate Distance」(モンペリエ, 2019)
著書:
- 『誘う森 森の芸術祭晴れの国・岡山2024 公式カタログ』(PURPLE)
「CHANEL NEXUS HALL」について
「ネクサス」という言葉は「結びつき」を意味します。
シャネル・ネクサス・ホールで行われるさまざまなイベントを通して、新たな才能との出合い、アートとの出合い、人々との出会い、そして、芸術を愛し支援したシャネルとの出合いがありますように。
前回以前の開催情報
Dressing Up Pushpamala N
写真を主なメディアとして創作活動を行うアジアのアーティストにフォーカスしたシリーズの第二弾
2025 年 6 月 27 日(金) から 8 月 17 日(日) までの 52 日間開催されました。
日常の再魔術化
日常の中に隠された魔術を再発見するよう観る者を誘う展示
2024 年 10 月 19 日(土) から 12 月 8 日(日) までの 51 日間開催されました。
フェイイ ウェン|パン カー 二人展「Borrowed Landscapes」
先駆的な作品で注目を集める中国出身のアーティスト、フェイイ ウェン(Feiyi Wen)とパン カー(Peng Ke)の新作を紹介する展示イベント
2024 年 5 月 22 日(水) から 7 月 15 日(月) までの 55 日間開催されました。
ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展「Master of Elegant Simplicity」
先駆的フォトグラファーとして知られる「ジョージ ホイニンゲン=ヒューン」の、日本初開催となる大規模個展
2024 年 2 月 7 日(水) から 3 月 31 日(日) まで 54 日間開催されました。