ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界
アートやカルチャーそして「ロエベならではの遊び心」を、「没入的な体験」で楽しむことができるイベント
2025 年 3 月 29 日(土) ~ 5 月 11 日(日)
イベント日数: 44 日間
場所: jing(渋谷区神宮前6-35-6)
ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界
ロエベ初の大型展覧会が3月29日(土)から5月11日(日)まで東京・原宿で開催されます。
入場は無料。
創造の179年
OMAとのコラボレーションによりデザインされたこの展覧会では、アートやカルチャー、ロエベならではの遊び心を没入的な体験でお楽しみいただけます。
本展覧会は東京・原宿(渋谷区神宮前6-35-6)にて開催。
期間中は9:00から20:00まで(最終入場時間 19:00)毎日開館いたします。
開催時間
9:00 から 20:00 まで(最終入場時間 19:00)
内容
「手から生まれたもの」の部屋
「スペインへようこそ」の部屋
「ロエベのアトリエ」の部屋
「城」の部屋
「クラフトによる連帯」の部屋
「限界なきファッション」の部屋
「意外な対話」
休館日
なし
入場料金
無料(予約制)
エリアの紹介
「手から生まれたもの」の部屋
「手から生まれたもの」の部屋は、ロエベがレザー工房の職人集団として創立された1846年を出発点として、その進化の物語を紐解きます。
初期のオーダーメイドのレザーアイテムや、アイコニックなアマソナ、フラメンコ、パズルバッグの最初のモデルなどのキーとなる製品や、建築模型、アーカイブ写真や広告、時代の精神を象徴するパブロ・ピカソやペドロ・アルモドバルの作品、さらにアンセア・ハミルトンとの近年のコラボレーション、リアーナやビヨンセ、そして2024年メットガラの衣装など、多彩な展示を通じてロエベの軌跡をたどります。
「スペインへようこそ」の部屋
「スペインへようこそ」の部屋では、ロエベの故郷であるスペインの多彩な風景やクラフトの伝統、そこから生まれたデザインを窓の向こうに眺め見ます。
スペインを代表する芸術家パブロ・ピカソの陶芸作品を通じて、見過ごされがちな彼の創作におけるクラフトの重要性にも光を当てながら、一つひとつの窓にさまざまな光景を描写するこの展示。
ガリシア地方に見られるテラコッタタイルの家、貝殻に触発されたラフィアのバッグとライア・アルケロスの栗のロースターが日光浴する南スペインのビーチ、ロエベの自由な精神を体現するパウラズイビザコレクションに登場する生き物が泳ぐ地中海、そしてサングラスやレザーチャーム、ポーチに姿を変えた花や植物、鳥たちが彩る幻想的な森の世界が広がります。
「ロエベのアトリエ」の部屋
「ロエベのアトリエ」の部屋では、ロエベのアイコニックなバッグが形になるまでの過程を紹介するため、アトリエの舞台裏へと潜入します。
レザーのライブラリーから始まり、裁断、トリミング、塗装、組み立てといった工程を経てゆく中で、職人が手仕事で裁断するための道具や、世代を超えて長く愛されるバッグを生み出すために費やされる、何百時間にも及ぶ試作と検査の工程が明らかになります。
迷路のように入り組んだアトリエ探索の途中では、キャビア刺繍、レザーマルケトリー、折り紙のような造形技法、さらには3Dプリントといった革新的な手法を深く掘り下げ、ロエベのクラフトマンシップの最前線を体感することができます。
「城」の部屋
「城の部屋」の中央には、高さ2メートルに巨大化した「ハウルの動く城 バッグ」が展示されています。
元のバッグは、スタジオジブリの名作にインスパイアされたロエベの2023年のカプセルコレクションのためにデザインされたものです。
この展示は、ロエベのアトリエがクラフトの術を駆使して、映画史に残る超現実的な建築をどのように再現するかを示すものでもあります。
巨大な「ハウルの動く城 バッグ」は、ロエベのアイコニックなバッグの要素を組み合わせて構成されています。
例えば、ハンモックのパネル、フラメンコクラッチの波打つディテール、ゴヤの内ポケットに加え、ミニチュアサイズのアマソナやブレスレットポーチまで組み込まれています。
この幻想的な空間に足を踏み入れた瞬間、誰もがまるで魔法にかかったかのように魅了されることでしょう。
「クラフトによる連帯」の部屋
「クラフトによる連帯」の部屋は、手でものを作る喜びと、世界各地のクラフトを支援するロエベの取り組みに焦点を当てた展示です。
その一例として、京都で400年に渡り茶の湯釜造りを業としてきた大西家の技術を保護し、次世代の育成を支援するためにLOEWE FOUNDATIONが提供している支援プログラムが紹介されます。
この部屋では、毎年開催されるLOEWE FOUNDATION Craft Prizeの受賞作品や、それぞれの作品にまつわるストーリーを伝える映像が展示されます。
また、2023年のチャイニーズモノクローム コレクションにインスピレーションを与えた明・清時代の美しい単色陶磁器、さらにミラノサローネで発表されたブランケット、バスケット、ウィーブズ、チェア、栗のロースターなどのプロジェクトも紹介されます。
これらのプロジェクトでロエベは、エクアドルのタペストリーアーティスト、インドのリボン職人、南アフリカのバスケット職人、中国の竹細工職人と協力し、さらにアルヴァロ・バーリントンやケリス・ウィン・エヴァンスといった現代アーティストとのコラボレーションを展開してきました。
また、2022年のミラノサローネ展示『循環する創意とクラフト、その先へ。』で披露された、修復されたバスケット作品なども紹介されます。
「限界なきファッション」の部屋
「限界なきファッション」の部屋は、ジョナサン・アンダーソンが2013年にロエベのクリエイティブ ディレクターに就任して以来のコレクションに見られる、精緻なクラフトマンシップ、彫刻的なフォルム、遊び心あふれるトロンプルイユ(だまし絵)効果、そして意外性のある素材を目の当たりにできる空間です。
この展示では、メンズ&ウィメンズのコレクションから厳選された54体のルックが、台座の上のマネキンに展示され、ロエベ アートコレクションから選ばれた芸術作品と対話するように配置されています。
ジョナサン・アンダーソンのデザインに通じる大胆なシルエットを持つ作品として、ウィリアム・ターンブルのブロンズ彫刻《Idol 4》(1956年)、ヤン・ヘギュのテキスタイルモビール《The Intermediate – Dangling Hairy Hug》(2018年)、そしてジジフォ・ポスワによる釉薬を施した陶器作品《Mireille Kamwanya, Congo》(2022年)が展示されます。
また、7台の縦型スクリーンにはランウェイの映像が映し出され、まるでモデルたちがショー会場を歩いているかのような没入感を演出し、この空間にさらなる躍動感を加えています。
「意外な対話」
「意外な対話」は、過去10年間にわたるロエベのコラボレーションの着想源となった、豊かな想像力の世界に没入できる5つの魅惑的な部屋で構成されています。
この展示エリアでは、陶芸の巨匠ケン・プライスのニューメキシコのアトリエを再現した空間や、日本の陶芸ユニット、スナ・フジタによるおとぎ話のような情景がのぞき穴の中に隠された小部屋が登場します。
また、ジョー・ブレイナードのコラージュが立体化された部屋や、スタジオジブリの夢のような世界へと誘う幻想的な空間も展開されます。
最後に、イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動を代表する建築家、チャールズ・ヴォイジーのタイルやテキスタイルデザインを再解釈し、東京のクリエイティブスタジオ「edenworks」とのコラボレーションで制作された、空中で揺れる花園が来場者を包み込みます。